episode3/第三夜

「そう……君がMINDと呼ぶこの力をつかい、人の寿命を操ってきた。 エンドタイム? 心の声が言うのだよ……決めるのは君だ……とね。 ……だが、驚いたよ……私以外にもいるとはね……」 「でも……さようならだ……」 そう言って、彼は左目の眼帯を外した。 ゴゴゴゴゴゴゴ…… 目の前に全身が岩で覆われ、手には石斧を携えた人形が現れた。そして、その手に持った大きな石斧を探偵に向けて振り下ろした。 部屋が大きく揺れ、一斉に音を立てステンドグラスが崩れ落ちた。 ほこりが舞う中、血にまみれたコートと横たわる人らしきものが見えた。

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