episode3/第三夜

ふん…… 今までと何ら変わりはない……線路に横たわる死体、 道路に横たわる死体、落下物の下敷きになった死体…… 見慣れた光景だ…… ……そう思ったに違いない…… 探偵の声が聞こえる。 「視覚というのは曖昧なようだ。 目に見えた一部の情報から自分にとって都合の良い情報だけを取り出し、 足りない情報は過去にあった体験から補填する。 あなたに見えたのは、どんな死体だったのです?」

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