彼は訝しげに言葉を発した。 「……君は……何者だね?」 「私は……そうですね、探偵です」 探偵は静かにそう答える。 「……探偵? 探偵がなぜここに?」 「もちろん、依頼があったからです。 エンドタイム……ですか、それを伝えられたのにも関わらず、あなたと契約しなかった。 そして亡くなられた」 「……ふん、なるほど……もしかするとあのご婦人かな、確か、ご主人が亡くなられた…… だが、そのご婦人のエンドタイムも……」