ここは死後の世界か……いやむしろそれならそれでいい、妻と娘にまた会えるのなら……そう彼は思った。 だが、あいつだけは許せない……そうも思った。 選ぶ?……店内に数多く並ぶ武具……それから選べというのだろう。 それならば……彼は躊躇なくライフルを手に取った。 これがあれば、妻と娘を守れるはずだ……そう感じたのであった。 眩い光が彼を包んだ。 「な、なんだ!」 彼の中に小さな小さな声がこだました。あまりにも小さい声で、うまく聞き取れはしなかったが、 「パパ……」 そう聞こえたような気がした。