「いってらっしゃい、パパ、また後でね」 その言葉を、彼は一生忘れることはないだろう。 妻と娘、そして彼……家族での外出は久しぶりだった。 行き先は娘の希望で、遊戯機器総合施設、簡易的な表現では遊園地、そこを予定していた。 だが、その予定を狂わせるには十分な連絡が、彼の元に届いた。