「それは、あなたのMIND」
「MIND?……違法ドラッグ?」
「Mental Inside Nobody Doll……」
「なんだそれは……おれが聞いている情報にはない……どういうことだ、いったい……な、おい……」
そして、また周囲の景色が変わり始めた。
目の前には先ほどまで見ていた無残な光景が映し出されていた。
「そうか……あれは夢……こちらが現実か……」
彼はいつの間にか手にしていたライフルを構えた。
異質者がそれに気づき、彼に何かを投げつけるしぐさを見せた。
だが、先ほどまでとは違い、その何かが目に見えた。